欧文・発音記号の入力とキーボード

2019年3月 1日 (金)

発音記号を入力する — Windows の場合

MacOS でキーボードから発音記号を入力する方法についてはすでに紹介しています:

発音記号を入力する

[ ȷ̃ ] の入力法

硬口蓋子音の

MacOS では ABC-Extended (旧 US-Extended) というキーボードレイアウト=入力
ソースも,ある程度活用できることも伝えています:ABC-Extended ― もう一つの選択肢
/ 同 (訂正と補足) / ABC-Extended はすごい

ここでは Windows の場合についてごく簡単に補っておきます。検証環境 : Win7 /

Win10 +ワードパッド。キーボードは US (ASCII) タイプ (JIS キーボードは手元にない)。

使ってみたのは,やはり SIL のユニコードアプリ用入力ソース=キーボードレイアウトです。
デッドキーが Mac 版と同じように先打ちになる MSK(LC) キーボードの方を選択しました。
Keyman キーボードは後打ちなので Mac とは「勝手」が違ってしまうのです。


ここから
IPA Unicode 6.2 (ver. 1.4 US) MSK Keyboard をダウンロードして導入しま
す。ファイル名は IPAMSKLC_US_1.4.zip です。フランス語の AZERTY キーボードを使っ
ているなら (いるかな?) _FR_ という略号を含むファイルが必要です。発音記号用に最適化
されているフォント Doulos SIL と/か CharisSIL もシステムに追加しておくといいでしょ
う。入力モードは Windows キー+スペースバー,あるいは Alt + Shift キーで切り替えら
れます。

Ipa_unicode_62_2

こちらにも記号とキーストロークの対応を示した一覧表をあげておきます。ご覧のように
Mac 版の一覧表とほとんど変わりがありません。違いは唯一つ。狭母音や無声子音の有声
化のしるしとなる下点は,&> ではなく &. と打って出します (ex ẹ, ḳ)。

広母音のしるしと硬口蓋子音のしるし (ex. ę, n̮) は,Unicode スカラ値 ― それぞれ 0328
と 032e ― を入力してから Alt + x キーを打って出せば本来のものになります(ここここ
を参照されたし)。細かいことを付け加えるなら,Canadian Multilingual Standard でも

ę は入力できますが ǫ は不可です(˛o のようにずれてしまう)。ABC-Extended なら両方

ともOKです。

Ipa_unicode_62_keystrokes_win_msk_2

2018年8月23日 (木)

硬口蓋子音の l̮ と n̮

国際音標文字なら

[ ʎ ], [ ɲ ]

で表す硬口蓋子音は,聴覚印象から「湿音の l / n」(l / n mouillé) などと呼ぶことも
あります。たとえば,イ. figlio [f'iʎʎo], ポ. filho [f'iʎu] ― ともに「息子」の意 ― ,
フ. signe [siɲ]「記号」, ポ. amanhã [amɐɲ'ɐ̃]「明日」(副詞) などが含む子音です。
歴史音声学では

l̮ ,  n̮

というふうに表記することもよくあります。たとえば,

ラ. mácŭla > makla > maχla > máya > máye̥ > mae̥ (9e s.) > ma (17e s.) >
may (18e s.)= [maj] (現フ. maille ― イ. maglia [maʎʎa])

といった具合です。この l (エル) n の下に付ける硬口蓋音の標識となる補助記号は,
先日の「点無しの ȷ」と同じで,SIL の入力ソース = IPA Unicode 6.2 と MacOS の
ABC-Extended では入力できません。しかしこれも「Unicode 16進数入力」(Unicode
Hex Input) を使えば入力可能となります。option キーを押し下げながら 032e と入力
すればOKなのです。

鼻音性を表すチルダ (ex. [ ɛ̃ ]),狭母音や有声化の標識になる下点 (ex. [ ẹ ], [ ḳ ])
広母音を表すフック=「オゴネック」(ex. [ ę ]),無声化を表す下付きリング (ex. [ ʒ̥ ])
のような ABC-Extended や/か SIL の IPA Unicode 入力ソースで出せる補助記号も
「Unicode 16進数入力」で出せます。場合によっては,こちらの方が効率的に入力でき
るかもしれません。私自身が使うことがありうるものに限らざるをえませんが,以下に
いくつかの文字と補助記号=ダイアクリティカルマークをリストアップして,option キー
を押し下げながら入力する4桁の「Unicodeスカラ値」を示しておきます。文字と組み
合わせる補助記号は後付けです。

ȷ — dotless j : 0237   Ex. ȷ̃

ɨ — i with stroke : 0268

ɫ — l with middle tilde : 026b

̃ — combining tilde : 0303   Ex. ɑ̃, ȷ̃

̣ — combining dot below : 0323   Ex. ẹ, ọ, œ̣, ḳ

̨ — combining ogonek : 0328   Ex. ę, ǫ, œ̨

̥ — combining ring below : 0325   Ex. e̥, g̥, ʒ̥

̮ — combining breve below : 032e   Ex. l̮, n̮, k̮

̯ — combining inverted breve below : 032f   Ex. i̯, u̯

͜  — combining double breve below : 035c   Ex. t͜s (t + 035c + s)

補助記号は複数個添加できます:

ę̃́ — e + 0328 + 0303 + 0301

ABC-Extended で [IV-7-3]e[IV-6-4][II-3-4] あるいは e[IV-7-4][IV-6-4][II-3-4] と入力
しても同じ結果 = ę̃́ が得られます(<ABC-Extended はすごい>に置いてあるキーボー
ドレイアウト図をご覧ください)。

Unicode 16進数入力はABC-Extended と IPA Unicode 6.2 (v. 1.5) Mac の補助手段

として使うことにになるでしょうから,これくらいに留めておきます。私の場合,今の
ところ,どうしてもUnicode 16進数入力に頼らざるをえないのは ȷ̃ と , などを入力
したい時くらいです。他の文字や記号の「Unicodeスカラ値」を知りたい方は,次のよう
にして自分で調べてみてください。(OS のヴァージョンによって,メニューにあらわれ
る文言などは多少異なると思います。以下は High Sierra 10.13 の場合です。)

すでに設定済みという方が多いでしょうが,「システム環境設定」>「キーボード」>
「キーボード」で「メニューバーにキーボードビューアと絵文字ビューアを表示」に
チェックを入れておく:

Keyboard

キーボードメニューから「絵文字と記号を表示」を選択:

Keyboard_menu

開いた「文字ビューア」ウィンドウ左上の歯車アイコンをクリックして,「リストをカス
タマイズ...」を選択。

「カテゴリを選択:」画面で「記号」>「音声字母」にチェックを入れる。
そして「コード表」>「Unicode」にもチェックを入れる。

Viewer_1
Viewer_2

入力したい発音記号,ダイアクリティカルマークを探して「Unicodeスカラ値」を調べ
ます:


Viewer_3_2
Viewer_4_2

今回は「萍:ウキクサ」というブログの「文字コードを使って文字を入力」という記事を
参照しました。

なお,Snow Leopard (OSX 10.6.8) でも Unicode Hex Input による入力は可能です。

同OSでは,ABC-Extended は旧称の U.S. Extended となります。

2018年8月 9日 (木)

[ ȷ̃ ] の入力法

第二要素が ĩ となるポルトガル語の二重鼻母音は3種類(PEとPBの違いもカウントすれば
4種類)あるが,いずれも第一要素にアクセントがある下降二重母音である。したがって,
アクセントがない第二要素 ĩ̯ の音価は鼻音化したヨッド (ỹ = [ ȷ̃ ]) に等しい (ex. mãe [ mɐ̃ĩ̯ ]
= [ mɐ̃ȷ̃ ] « mère »「母」)。この発音記号 [ ȷ̃ ] は,「点無しの ȷ」 (undotted or dotless ȷ)
にティルダを付けたものだが,IPA Unicode 5.1 (v 1.4) MacABC-Extended のどちら
でも入力できない。やむをえず私は,点付きの j にティルダを付けてきた:[ j̃ ] (ex. mãe
[ mɐ̃j̃ ]) ― 両入力ソース=キーボードレイアウトともティルダは後付け。

気付いたばかりなのだが,実は「Unicode 16進数入力」(英:Unicode Hex Input) という
入力ソースを使うと option キー + 0237 で点無しの ȷ が入力できる。その後 ABC-
Extended で shift + option + n と打鍵するか,IPA Unicode 6.2 で @ (dead key) + ~
と打鍵すれば,ȷ の上に ˜ を付けた ȷ̃ が得られる。第二要素が ȷ̃ の二重鼻母音は [ ɐ̃ȷ̃ ] の他
に [ ẽȷ̃ ] (PBのみ), [ õȷ̃ ], [ ũȷ̃ ] がある:fazem [ f'azɐ̃ȷ̃ | f'azẽȷ̃ ] « (ils) font », canções
[ kɐ̃s'õȷ̃ʃ ] « chansons », muito [ m'ũȷ̃tu ] cf. 古フ. molt, moult (< ラ. multum) « beau-
coup ».

もう一つの二重鼻母音の第二要素 ũ̯ = [w̃] は,「Unicode 16進数入力」に頼らなくても
入力できる:mão [ mɐ̃ũ̯ ] = [ mɐ̃w̃ ] « main »「手」, falam [ f'alɐ̃w̃ ] « (ils) parlent ».

「Unicode 16進数入力」の導入法は,他の入力ソースと変わりない:

「システム環境設定」>「キーボード」>「入力ソース」>「+」ボタン >「その他」>

「Unicode 16進数入力」を「追加」


Unicodehexinput_1_2
Unicodehexinput_2_4  

2017年8月14日 (月)

ABC-Extended はすごい

若い人は「ヤバイ」と言うらしいですね。

マック/ウィンドウズで欧文入力>に置いてある Canadian-CSA と Canadian
Multilingual Standard と同様のキーボードレイアウト図を作りながら,驚いてしまいま
した。補助記号は後から付けることもできるのです。そのため,ā́ のように一つの文字に
複数の補助記号をつけられます。後付けは,文字を打った直後でなくてもOKです。option
か option と shift を同時に押しながら入力する補助記号への割り当てキーも,結構覚え
やすい配置になっています。「ABC-Extended.pdf」をダウンロード

Abcextended_3   
accent grave (ex. è) : <`> が刻印されているキー(最上段左端)

accent circonflexe (ex. ê) : <ˆ> が刻印されているキー(数字の6)

tréma (ex. ï ) : u キー(cf. ドイツ語の Umlaut)

breve (ex. ĕ) : b キー (cf. breve)

tilde (ex. ñ, ã) : n キー (cf. スペイン語のエニェ = ñ)

cédille (ex. ç, ş) : c キー (cf. フランス語のセー・セディーユ = ç)

caron or wedge (ex. š) : v キー(同形状)

あと

accent aigu (ex. é) : e キー

macron (ex. ā) : a キー

の二つはどういう選択だったのかわかりませんが(左手の指を動かさずによく使う é, ā が
出せるからなのか),やはりすぐに覚えられます。

 

セミコロン・キーを option と shift キーを押しながら打つデッドキー=図の [III-10-4]

を使うと,次のような発音記号が入力できます。カッコ内は次に打つキー。大文字は省略。

 

(a) ə / (c) ɔ / (e) ǝ / (g) ɣ / (h) ƕ / (j) ƞ / (k) ĸ / (m) ɯ / (n) ŋ / (q) ƣ / (r) ʀ / (s) ſ /
(u) ʊ / (v) ʌ / (w) ƿ / (y) ȝ / (z) ʒ / (2) ƨ / (3) ɛ / (6) ƅ / (7) / (8) ȣ

 

ピリオド・キーを option と shift キーを押しながら打つデッドキー=図の [IV-9-4] ʔ
続けて b, B, c, C, d, D... を打つと出せるフック付き (?) の文字:

 

ɓ, Ɓ, ƈ, Ƈ, ɗ, Ɗ, ƒ, Ƒ, ɠ, Ɠ, ɦ, ɩ, Ɩ, ƙ, Ƙ, ɲ, Ɲ, ƥ, Ƥ, ʠ, ʈ, Ʈ, ʃ, Ʃ, ƭ, Ƭ, ʋ, Ʋ, ɖ, Ɖ, ƴ, Ƴ, ȥ, Ȥ


硬口蓋音の n とシュー音の発音記号= [ ɲ ] [ ʃ ] も入力できるわけです。

Symbol Codes | Extended Accent Codes for Mac

OS X El Capitan:  ABC Extended Keyboard Capabilities

 

参考にしました。

 

[II-8-3·4], [IV-1-3·4] の補助記号の使い方と呼び名をご存知の方いらしたら,ぜひとも教え
てください。よろしくお願いいたします
⇒アルファさんのブログにある記事「iOSのU.S.
拡張キーボード
」に教えていただきました。「US拡張キーボード」= US Extended は
ABC-Extended の旧称です。アルファさんは,補助記号がつく文字をほぼ網羅的に列挙して
おられます。

 

2017年8月11日 (金)

ABC-Extended ― もう一つの選択肢 (訂正と補足)

ABC-Extended で「発音記号の一部(ex. 狭母音の , , 広母音の ę, ǫ, 軟口蓋音化した l =
[ł], ポルトガル語の
[ɨ]) も入力できます」などと書いてしまいましたが,発音記号にも見れる
ということで
あって,あくまでこれらは文字=綴り字でしょうね。Cf. あのポーランドの労組
「連帯」の
Wałęsa 議長(古いなあと言われちゃうかな)。それに,軟口蓋音の l を表す発音
記号で縦棒を横切るのはふつう ~ (tilde) です*。

   * F. Carton (1974), Introduction à la phonétique française は,英語の old を
例にあげて,« l » dit vélaire については,A.p.i.方式, フランス方式,ロマニスト方式の
いずれも [ł] としていますが(p.16 の記号一覧)。

(窓派の皆さんは無視してください)を撤回して明記しておく必要があるのは,Canadian

Multilingual Standard なら,ā, ē, ī, ō, ū, ă, ŭ, ã, ĩ, õ, ũ, å, ő, ű, ę, š, ž, ċ, ż, ł ... などは

— したがって Wałęsa も — ちゃんと入力できるということです(ĕ, ĭ, ŏ と ẽ はなぜか NG
だけど — 私のところだけ
だろうか?)。

(すみません。また林檎派向けの話に戻ります。)

英語とフランス語がメインで,ルーマニア語やポーランド語などとは縁がない,よく使う é,
è, à, ù, ç などが2度打ちではなく1ストロークで出せる環境は捨てがたい,と考えるなら,
やはり Canadian-CSA でしょう。あと,マクロン付きの母音も1ストロークで入力したい
という方には,LinguaLatina の併用をおすすめします。

キーボードリソース LinguaLatina の作成・提供者は,かつて OS X 用の辞書 Latin
Words(William Whitaker 氏による元データのアーカイブサイト:A Latin-English
Dictionary Program - WORDS
) を作成・公開しておられた方です。OS X のアップグレ
ードにより,たしか SnowLeopard (OS X 10.6) 以降,辞書は使えなくなっています。
プログラムを公開していたサイトも大分前からリンク切れとなっています。しかし,10年
ほど前に入手した LinguaLatina の方は,以来今日まで私のところでは問題なく使えていま
す。入手した当時のままの圧縮ファイルを置いておきますので,よろしかったら自己責任で
ご利用ください ⇒ 「keylayout.sit」をダウンロード

"Latin keylayout instructions" という添付書類に記されているとおり,
"LinguaLatina.keylayout" というファイルを「ライブラリ」フォルダ中の「Keyboard
Layouts」フォルダに入れてから*,ABC-Extended などと同じ手順で,入力ソース
LinguaLatina を追加してください。Option キーを押しながら a, e, i, o, u を打てば ā, ē,
ī, ō, ū が入力できます。同時に Shift キーも押せば Ā, Ē, Ī, Ō, Ū が出せます。

   * "IPA Unicode 6.2(v1.5) MAC.keylayout" も同じフォルダに入れていました。

入力ソースの切り替えは,直前に使っていたものに戻るのなら Command + スペースバー

というショートカットが使えます。さもなければ,Command キーを押しながらスペース
バーを叩きつつどれかを選ぶという手もあります。

Photo

2017年8月10日 (木)

ABC-Extended ― もう一つの選択肢

(窓派の皆さんは無視してください)

マック/ウィンドウズで欧文入力> で紹介した Canadian-CSA は,外国語は英語と
フランス語がメインという方々に向いています。ドイツ語,イタリア語,スペイン語,
ポルトガル語などにも一応対応しています ― heißen, sì, España, não などが含む「欧文
特殊文字」もキーボードから容易に入力できるわけです。しかし,仏・伊・西・葡語と同じ
ロマンス語の仲間であるルーマニア語の č, ș やラテン語の長音記号(マクロン)と短音記号
(ブレーヴェ)付きの母音 (ex. ī, ĭ ) などは入力できません。それも可能になるのが ABC-
Extended というキーボードレイアウト(入力ソース)です。発音記号の一部(ex. 狭母音の
, , 広母音の ę, ǫ, 軟口蓋音化した l = [ł], ポルトガル語の [ɨ]) も入力できます。どうやら,
こちらの方がロマニスト向きと言えそうです。

導入法は,他の入力ソースと変わりありません:

「システム環境設定」>「キーボード」>「入力ソース」>「+」ボタン >「英語」>
「ABC-Extended」を「追加」

キーボードビューアでは下のように表示されます(ASCII = US キーボードの場合)。
Unshifted, Shifted では「物理的な」キーボードの「まんま」なので助かります
(Canadian-CSA ではいくつか違いが生じる)。Option キー(あるいは Shift + Option
キー)を押しながら出す上付き・下付きの補助記号 (signes diacritiques) は,全てデッド・
キーとなります。すぐには覚えられないほどたくさんあります(尤も,実際に使うのはこの
うちのいくつかでしょう)。人によりけりでしょうが,Canadian-CSA の好敵手になりそう
ですね。入力できる補助記号付きの文字:ā, ē, ī, ō, ū, ȳ, ă, ĕ, ĭ, ŏ, ŭ, á, é, í, ó, ú, à,
è, ì, ò, ù, â, ê, î, ô, û, ä, ë, ï, ö, ü, ÿ, å, ã, ẽ, ĩ, õ, ũ, ỹ, ñ,
, ċ, š, ž, č, ẹ, ọ, ę, ǫ, ç,
ş, ţ,
ș, ț, ɨ, ł, etc.


Unshifted

Abcextended_unshifted_2
Shifted
Abcextended_shifted
+ Option
Abcextended_option
Shift + Option
Abcextended_option_shifted

2017年5月 4日 (木)

発音記号を入力する

発音記号を入力する

私は,発音記号を入力するときは,ユニコードアプリ用の入力ソース=キーボード

レイアウトである IPA Unicode 6.2 (v. 1.5) を使用しています。Canadian-CSA

で欧文を入力する時と同じように,キーボードから入力しています。日本語入力

モードや Canadian-CSA のような欧文入力モードからの切換えも簡単に行えます。

メニューから選んでもいいし,キーボードショートカットでもOKです。

Sh20170541

SIL の IPA Unicode Keyboards というタイトルのページを開くと,一番下の方に

Mac 用のキーボード=入力ソースが置いてあります(Win 用は上の方にあります)。

IPA Unicode 6.2 Macintosh Keyboard v1.5 - ファイル名は IPA-MACkbd.dmg -

をダウンロードして開きます。指示どおり keylayout ファイルを「ライブラリ」

フォルダ内の "Keyboard Layouts" フォルダに入れます。次に「システム環境設定」

の「キーボード」をクリックします。「入力ソース」を選んで,左下の「+」ボタン

をクリック。言語リストを一番下までスクロールして「その他」を選択。右の窓に

IPA Unicode 6.2(v1.5) MAC が表示されるので,それを選んで右下の「追加」を

クリック。以上で準備完了です。導入後の状態:

Sh20170542_3

ダウンロードするファイルのすぐ上の Note に « The IPA Unicode Macintosh

Keyboard in its present state is specific to the "Doulos SIL" and "Charis SIL

fonts" » 云々とありますが,別にこの二つのフォントがなくても構いません。たと

えば Times New Roman のような他のフォントでも,あるいは日本語用のフォント

でさえも,入力・表示できます。発音記号の表示には向いているらしいこの二つの

フォントを導入する場合は,Finder を選んだ状態でOptionキーを押しながら「移動」

メニューから「ライブラリ」を選んでください。その「ライブラリ」フォルダ中の

"Fonts"フォルダに DoulosSIL-R.ttf とCharisSIL-B / CharisSIL-Bl / CharisSIL-I /

CharisSIL-R の4つの ttfファイルを入れてください。Doulos SIL はレギュラーのみ

ですが,Charis SIL はイタリックやボールドにも対応しています。ダウンロード先

Doulos SIL, Charis SIL

IPA-MACkbd.dmg を開くと,同じフォルダに keylayout ファイルと一緒に pdf

ファイルが一つあったはずです。その中にキーボードレイアウト図,発音記号とキー

ストロークの対応を示した一覧表が掲載されています。

比較的よく使いそうな発音記号の例を,その入力法(キーストローク)とともに

示した私用の便覧をご覧に入れましょう。赤で示したのはデッドキーです。

Windows の方は試していませんが,記号とキーストロークの対応は,基本的に

Mac と同じではないでしょうか。使用フォントは Doulos SIL です。
クリックすると拡大表示となり,見やすくなります。右上角のXをクリックすれば
元に戻せます。右クリック(Control + クリック)して落とすことも可能です。

Ipa_unicode_62_keystrokes_revised_2

2017年5月 2日 (火)

マック/ウィンドウズで欧文入力

マック/ウィンドウズでフランス語入力

キーボード(ハードウェア)の選択

日本語がローマ字入力なら,迷わず ASCII (US) キーボードを選択してください。

その方が欧文入力がしやすいからです。それで日本語入力に支障をきたすということは

ありません。欧文入力と日本語入力の相互切り換えは,Mac なら Command + Space

バー,Windows なら Alt + Shift キーを同時に押せばOKです(このキーボードショート

カットの組み合わせは変更可能)。窓派の方々は,必ず,Space バーの右側にも Alt

キー(AltGr「オルトジーアール」と言います)と Control キーが付いているキーボード

を選んでください。それがないと,打てなくなってしまう記号と文字が生じてしまう

のです(ex. «, », Œ, §, etc.)。

私が使っているレノボのノートPC。キーボードは自分で付け替えています。

Img_0073_2

キーボードレイアウト(欧文入力ソース)の選択

メインの外国語はフランス語と英語,それに加えてドイツ語,イタリア語,スペイン語,

ポルトガル語などのテキストも入力することがあるという方々は,迷わず, 林檎派なら

Canadian-CSA,窓派なら Canadian Multilingual Standard を選んでください。

選び方(導入法)— 林檎派の場合:「システム環境設定」>「キーボード」>「入力ソー
ス」>「+」ボタン>「フランス語」>「カナダフランス語 - CSA」を選んで「追加」。
窓派は,ここをクリックして戸口民也さんに導いてもらうといいでしょう。

キーボードレイアウト図

よろしかったら,私が作成したキーボードレイアウト図をご利用ください。JIS キーボード

の図も置いておきます。

[[ Mac ]]

Canadian-CSA (ASCII) 「can-csa_ascii.pdf」をダウンロード

Cancsa_ascii
Canadian-CSA (JIS) 「can-csa_jis-usb.pdf」をダウンロード

Cancsa_jisusb

[[ Win ]]

Canadian Multilingual Standard (ASCII) 「pc_asciicanmultis.pdf」をダウンロード

Pc_asciicanmultis
Canadian Multilingual Standard (JIS) 「pc_jiscanmultis.pdf」をダウンロード

Pc_jiscanmultis

図の見方は,少し使ってみれば,容易におわかりいただけると思います。

赤い記号はいわゆる「デッド・キー」です。具体例を一つだけあげておきましょう。

スペイン語のエニェ = ñ を入力するには,Canadian-CSA (ASCII) なら,II-12-4 を

(単独なら ç が入力できるキー [II-12] を Shift キーと Option キーを同時に押し下げ

ながら [-4])打ってから,n キー (IV-6-2) を打てばいいわけです。同じ文字を Canadian

Multilingual Standard で入力するなら,II-12-3 の次に IV-6-2(つまり右 Alt キーを押し

下げながら "unshifted" で ç が入力できるキーを打った後 n キーを打つ)ということに

なります。この図を印刷して,クリアーホルダーなどに入れ,すぐに見えるところに

置いておくと,それなりに便利に使えるかもしれません。もちろん,印刷などせずに,

必要な時にモニター上に表示して確認してもいいわけです。キーボードビューアで確認

するという手もあります。